株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

王江小・校内外見学ツアーにて

下関市の中心部にある名池小学校(明治42年開校)と王江小学校(明治7年開校)。
どちらの小学校も長い歴史がありますが、残念ながら来年3月末で両校とも閉校し、新しく小中一貫校の名陵学園・名陵小学校が開校することになりました。(名池小学校の校区内にある吉村印刷にも卒業生がいるので、最近何かと話題になっていました…)

先日、卒業生の方々が企画する「王江小・校内外見学ツアー」があるということで、参加してきました。


OB、OGの方が受付やガイドをつとめられ、校舎内外を丁寧に案内していただきました。
音楽室、図書室、理科室、給食室、体育館、運動場など…まわっていくだけで昔を思い出します。給食は今も自校調理で、子どもたちの一番人気は「チキンチキンゴボウ」だとか…。


廊下のあちこちに、昔の修学旅行の様子や人気遊具(オーションウエーブ)、一斉下校などの古い写真が展示されていたほか、見学の間、校歌と運動会の応援歌が流れ、この日だけ王江小児童になったような気分になりました。

大理石の手すりとすり減った木の板が特徴の階段の前にくると、昭和の匂いがただよっていました。大理石の手すりができた当時は「西の学習院」と呼ばれていたそうです。


下関出身の大女優・田中絹代も在学していたそうで、図書室には「田中絹代コーナー」が設けてありました。期待していたプラネタリウムは、残念ながら撤去されていて見ることができませんでした。友達(王江小卒業生)の話によると、在学中も何度も先生に見せてほしいとお願いしたけど、壊れていて見られなかったということです…(T.T)

校舎のすぐ側には防空壕の跡がありましたが、今は埋められていました。


校歌の一節に「みどりしたたる丘の上 光る海峡のあの船は 世界のちえをのせてくる」とあります。王江小は「高い丘の上」に位置し、校舎の窓からは関門海峡と対岸の門司まで見渡せるので、とてもよい環境のなかで勉強したり遊ぶことができたのだと思うと感慨深かったです。


閉校した後、校舎がどう利用されるかはまだ決まっていないそうですが、せっかくここまで紡いできた148年もの長い歴史を、何かの形として地域に残していけるといいなぁと思いました。近年、閉校する学校が増えていますが、こうした見学ツアーをおこなうことで、懐かしい思い出を語らう場ができるといいですよね。

ツアーを企画してくださった卒業生のみなさま、ありがとうございました。

同じ日、名池小学校では晴天のもと、最後の運動会がおこなわれていました。全校児童による応援合戦の「ガンバレ、ガンバレ、め・い・ち!」のかけ声、「空也のひじり~♪」で始まる校歌斉唱は心にしみ入りました。

One Response to 王江小・校内外見学ツアーにて

  1. 山中プロダクションの山中です。見学ツアーにご参加頂きありがとうございました。学校関係者、地域の方々、そしてOBOGの皆さんのご協力のおかげで、無事に終えることができました。沢山の方々に母校を見学して頂き驚きました。バタバタしてゴメンなさいね。ブログを拝読し、嬉しくて、楽しくて、懐かしくて、寂しそうな皆さんの顔が浮かんで来ました。ツアーの様子を丁寧にお伝え頂いてることが嬉しく、公式のSNSに御社のURLを添付してご紹介させて頂きました。
    この見学ツアーをやって良かったと思います。「閉校する」んだという気持ちの整理がつき、2月末の閉校式を迎えることや送り出すことができそうです。改めて御礼申し上げます。

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