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印刷を楽しむブログ

フォントの語源

フォント(font)の語源を調べてみると、ラテン語の「金属が溶ける」という意味の「Fundere(フンデレ)」、フランス語の「溶けた物(鋳物)」を表す「fonte(フォント)」、つまり鋳造された活字を指す言葉に由来しているそうで、中世から現在にいたるまでその言葉が使われてきたそうです。

また「硬くなったパンを美味しく食べるために生まれた家庭料理」といわれているチーズフォンデュの語源も、実は「フォンデュ=とける、とかす」という意味からきているようで、フォントと同じ語源だとのこと。まったく違う物の語源が同じというのには驚きました。

本来フォントは、「同じサイズ、同じ書体デザインの一揃いの活字」を指す言葉でした。
現在では、画面に表示したり、紙面に印刷するために利用される字形データの一式を意味しています。
金属活字と区別して、デジタルフォントと呼ばれることもあります。

フォントの語源が意外なところからきていているのを知ると、制作する上でも鑑賞する上でも、また違った角度からデザインを楽しめそうです。

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