株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

活版印刷の道具ーインテル切断機(罫切り機)


これはインテルや罫を必要な長さに切る道具。今でも弊社で大切に保管しています。

長い罫や欄、インテルなどを切るときは、左側の定規を倍数尺で必要倍数に決め、ハンドルを下に押して切っていました。

活版時代の作業では、コミをたくさん並べて寸法を決めるとき、機械に組み付けた際に突っ張ったりしないよう、紙1枚分短く切るなど、色々工夫もしていました。短く切り過ぎると延ばすことができないので、正確な作業が求められていたんです。


右側の定規は短い倍数を切るときの突き出し定規で、定規と切断刃の間隔と、定規の止めボートの軸受けと定規軸の間隔が同じなので、ここにコミを挟んで寸法を決めていました。

現在のデジタル環境では、罫の長さを簡単に変更したり、同じの長さのものをコピー&ペーストしたりできるので、活版を知らないとなかなか想像できない作業ではありますが、当時は伝票類などで同じ長さの罫がたくさん必要なときには大いに活躍しました。
活字で組んだ明細書の写真

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