株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

フォントの世界

先日、「日曜日の初耳学」で、「フォントが変わるだけで印象が変わる! フォントの世界を深掘り」する企画の放送があり、おもしろかったのでハマって何度も観てしまいました。

番組で紹介されていた商品の一つに、ブラックココアクランチの「BLACK THUNDER(ブラックサンダー)」があったんですが、商品のパッケージを変更後、出荷本数が約47倍に増加したんだそうです。また、可愛らしい「MOW(モウ)」のアイスクリームのロゴを変更すると、売上げが1.5倍に増えたんだとか。その「MOW」のフォントは、ファッションブランドにも使われているGaramondというもので、変更後には大人の購入層が増えたそうです。

脳科学的に、人は文字を見たとき、わずか0.2秒で好きか嫌いかを判断しているそうです。そういわれてみれば、お店で商品を見たとき、パッケージのデザインで「オシャレだな」「かわいいな」と一目惚れして選ぶことがあります。フォントを変えてみるだけで、こんなにも相手に伝わるニュアンスが変わり、実際に出荷本数や売上げという結果に変化が生まれていることには驚きました。またどの企業も、商品に使う「フォント」にはめちゃくちゃこだわっていることが伝わってきました!

普段は当たり前すぎて気付いていないけど、実は知らず知らずのうちにフォントは生活の中に深く浸透していて、とても身近なものであることを教えてくれています。と同時に、それぞれのシーンに合った適切なフォントを選ぶことの重要さ、難しさを教えてくれたような気がしました。

「鬼滅の刃」に使われているフォント、昭和書体・闘龍書体は、売上げが244倍にも上がったそうです。昭和書体を開発した坂口綱紀さんは、1文字1文字を字としてではなく一つの絵として考え、一筆書きするのではなく2度書きして1文字を丁寧に描いていたといいます。常識では考えられない作り方をしていて、なんと一つのフォントを作るのに7000文字も必要で、すべて手書きなんです! 

私たちも毎日の仕事のなかでたくさんのフォントと向き合い、お客様のニーズに合わせて、どんなフォントが適正かを常に考え続けています。それがデザイン・組版の醍醐味でもあり、悩ましいところでもあります。印刷会社の一員としても、一個人としても、とても勉強になりました。

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