株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

刷版出力前の面付作業のこと

校正で赤字がないことを確認したあとに、面付を行ないます。面付を行なうと、いよいよ刷版工程へ。刷版=版を作成すると、修正があった場合にやりかえはできません。そういう場合は残念ながら、版を出し直すことになります。

そのため面付前には、作業伝票と校正ゲラに基づいて、印刷する機械、印刷用紙のサイズ、紙の種類などの最終確認を行ないます。

印刷機によって、印刷できる用紙サイズや片面or両面の選択、単色orカラーの選択などが変化します。面付するときには、進行中の仕事の混み具合などを鑑みながら、製品ごとに適切な印刷機を選択しています。

同じ仕上がりサイズでも、裁ち落とし(塗り足し)の有無、糊付加工の有無などによっても、面付が異なります。また、持ち込んだ用紙に印刷してほしいといった特殊な場合には、あえてトンボ(トリムマーク)やカラーチャートを入れずに印刷するなどの対応をしています。

面付作業を行なっているのは、ベテランの作業者です。機械操作だけでなく、印刷~製本までのすべての工程を理解することが必要になります。

面付作業は地味ではありますが、組んだものを印刷して仕様通りに仕上げるための、とても大切な工程です。

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