株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

伝票を綴じる針金の位置

弊社で作製している伝票類。サイズは、A4、B5のJIS規格であったり、使用用途に合わせて様々なサイズに仕上げています。

この伝票のなかでも「綴じ」と呼んでいる製本方法では、1辺を糊で固めた後、針金を2カ所に打ち、クロスを巻いて仕上げます。

この仕上げ方法の伝票は、2枚目、3枚目にミシンを入れて、切り離す仕様になっていることが多いです。そのため、ミシンを入れる位置と針金を入れる位置には、大まかな基準があります。(もちろん、指定した位置に指定した数だけ入れられます)


一般的には、綴じた側の端から約10~12ミリの位置に、ミシンを入れることが多いです。そして、針金を打つのは端から5ミリの位置。製品の端からミシンまでの間を針金で綴じることによって、ミシンを切り離すときに力を加えても伝票自体がばらけないようにしています。

このとき、左右の位置が均等になるように、仕上げ寸法を3等分した位置を基準にしてます。同じ位置になるようにするため、印をつけて作業しています。

↑手前のへこみが位置の基準。5ミリ間隔であいている


↑印の位置にセット


↑印を目安に針金を打つ


↑複数針金をするときの印が残っています


最終的にはクロスを巻いて仕上げるので、針金は隠れてしまい見えなくなりますが、ひそかなこだわりがあるんです。伝票類に触れる機会があったら、針金で綴じた凹凸があるか見てみてください。

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