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須佐ホルンフェルス

前日までの寒さが和らいだ小春日和の日曜日、下関から車でおよそ2時間半かけてたどりついたのは、萩市役所須佐海苔石休憩所つわぶき館前の駐車場。やってきたのは、山口県内では有名な観光地、須佐ホルンフェルスです。

そもそもホルンフェルスとは、砂岩や泥岩等の岩石だったものが高温のマグマに接触し、熱によって鉱物の組成が変化した岩石(接触変成岩)のことをいいます。緻密で堅く、たたいて割ると角ばった形状になることから、「horn(尖った角)fels(石)」というドイツ語が語源なんだそう。地下でマグマが冷えて固まった岩石(深成岩)の周辺では、よく見られるそうです。

ということで、初めての須佐ホルンフェルスへ! 
どんな景色が見られるのか、期待に胸が高鳴ります。


遊歩道を歩いていくと、道幅が狭くなるとともに傾斜がつき、波の音が大きく聞こえてきて、目的地が近づいているのが分かります。


遊歩道が途切れると、黒い岩と海が一面に広がり、遠くに絶壁が見渡せる開けた場所に出ました。


そこから、緩やかな坂を滑らないように注意しながらゆっくり降りていくと、目的の崖が見えてきました。


はっきりと白と黒の縞々の層が見え、圧巻! の一言。
風は弱かったのですが、近くに寄ろうとすると足下まで白い波が押し寄せてくるため、ヒヤヒヤしながら、ある意味命がけ? の撮影になりました。


萩市周辺では、①1億年前の日本列島がまだ大陸の一部だったころの太古のカルデラやマグマ、②1500万年前の日本海が拡大したころのマグマ、③1万年前の現代の萩をつくったマグマ、という日本列島の形成時期別に3つのマグマを見ることができ、須佐ホルンフェルスは、そのなかで1500万年前の日本海が拡大したころのものだそうです。

気が遠くなるほど昔の地球のダイナミックな動きの痕跡にふれることができ、時間があれば他の場所も訪れてみたいと感じた1日でした。

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