株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

グレーの印刷

オフセット印刷で難しい(色が安定しない)印刷の一つに、「グレーの印刷」があります。
ここでいう「グレー」とは、「特色インキとして調合した(練った)グレーインキ」ではなく、「プロセスカラーのCMYK4色で再現したグレー」のこと。
様々な場面でグレーの色再現は使われますが、その際に「CMYK4色のフルカラー印刷に特色を1色追加してグレーを再現する」か、「CMYK4色でグレーを再現する」のか、それぞれの製品の状況によって変わってきます。

そして「CMYK4色でグレーを再現」した場合、印刷した際にC・M・Yそれぞれの色の状態・バランスによって、「青みがかったグレー」にもなるし、「赤みがかったグレー」にもなるし、「黄みがかったグレー」にもなります。
この色味ですが、少しの色の変化で全然変わって見えてくるので、とても厄介です。
特に500枚以上印刷する場合は、印刷の刷り始めと刷り終わりの色が変わらないよう、細心の注意を払いながら色を見ていかないといけません。
それぐらいグレーの色味というのは変化しやすいので、オフセット印刷機で表現が難しい色になります。

画像処理の現場でも、グレーの色味は細心の注意を払いレタッチを行なっています。
実際の印刷時に画像が赤かぶったり、青かぶったりしないよう、RGBの値でグレーバランスを確認しながら「グレーの中心地(ニュートラルグレー:シアン・マゼンタ・イエローが均等に混ざり合い表現された中立的な灰色)」を探っていく作業を行ないます。
そうすることによって、適切なカラーの色味を再現することができます。

話がそれてしまいましたが、今回はCMYKで表現したグレー(深みのある色を作れるので、必ずしもデメリットばかりではない)の印刷は、色の再現がなかなか難しいという話でした。
K(墨)インキだけで再現するグレーや特色としてグレーを作ってしまう方法など、いろいろな解決策はありますが、予算的な問題やデザインの関係など一概には選択が難しいところがあります。
どの方法が正しいというのはありませんが、印面にグレーの表現がある場合は、デザイン・印刷ともに注意し、印刷の色数や特色の有無について検討することが大切です。

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