株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

断裁機の刃を受け止めるーカッテングステック

印刷会社では、一度に大量の紙を断裁機で断裁します。紙の種類によっては一人で持ち上げるだけでも大変な紙もありますが、全紙(用紙規格における最大サイズ)を500枚や1000枚ずつ「バサッ」と切ってしまうので、すごいことです。


そんな「すごい」断裁機の断裁刃は、相当厚く重たい上、何千トンという圧力をかけて断裁するので、その断裁刃を受け止める部分が重要になります。そこで登場するのが、「カッテングステック」というプラスチック製の細長い四角い棒。この「カッテングステック」が衝撃を和らげ、紙を切った後の断裁刃を受け止める役割を担っています。


「カッテングステック」の材質は、料理に使うまな板と同じイメージのもの。この部分が金属だと刃を痛めてしまうので、この材質のものでないといけません。もし「カッテングステック」を使わずに断裁してしまうと、刃が欠けてしまって使い物にならなくなったり、断裁機本体に影響が出たりしてしまうので大事な部品の一つですね。

↑カッテングステックをいれる溝


↑プラスチックハンマーで押し込む



使用するうちに表面に刃のあとが付いてきますが、位置を入れ替えたり、新品に交換したりして使っています。印刷・製本工程でなくてはならない断裁工程…その内の一つの部品の話でした。

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