株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

日本を変えた千の技術博

東京・上野恩賜公園内にある国立科学博物館で開催中の「明治150年記念 日本を変えた 千の技術博」に行ってきました。

いまや生活必需品となっている電話やパソコン、テレビ、カメラをはじめ、日本で現存する最古の活版印刷機、国産第一号のブルドーザー、気象レーダー、国内で3番目に設置された乗用エレベーター、電子式卓上計算機などが展示されていました。

他には、「定時法と正確な時刻」のパネル、メートル原器、キログラム原器、水晶時計、自動車や航空機用エンジンも。またかつて冷害から多くの日本人を救った、現代のお米の祖先とされる「陸羽132号」と呼ばれる籾(もみ)など、多種多様な産業分野の歴史が盛り沢山で、展示会場には開場時間前から多くの人が並んでいました。

私たちが当たり前のように目にし使っている物の、初期の現物やレプリカと並んで、誕生秘話やエピソード等が紹介してあり、日本の技術、産業の歴史をじっくり学ぶことができました。

↑明治初期の印刷界のパイオニアである平野富二が手がけた、平野活版製造所/製の現存する最古の活版印刷機械。1820年頃にイギリスで考案されたアルビオン型印刷機を国産化したもの。



↑日本で3番目(1901年・大阪市)に設置された乗用エレベーター



↑蘇言機。日本で最初に音が録音・再生された蓄音機。1878年に東京大学理学部の実験室にて日本初の録音・再生実験が行われ、翌年には一般公開された。当時の東京日日新聞社長は「こんな機械ができると新聞屋は困る」と録音したという逸話も残っている。



↑第二次世界大戦中、飛行場建設などの目的で国からの要請を受けて開発された国産初のブルドーザーG40。もとはガソリン機関トラクターとして使われており、前方に押土用ブレードを装着して改造し誕生した。



↑日本初の大型コンピューター。科学技術計算だけでなく事務計算にも適するように設計された。



他にもたくさん展示してあります。3月3日まで開催されていますので、興味のある方はぜひ自分の目で見てみてください!

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