株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

厄介なモアレ現象の解決

印刷物用に写真をレタッチ作業しているとき、気を付けていることの一つがモアレ現象の予測です。

モアレとは、印刷物の仕上がり面に制作者の意図に反して出現する模様のこと。規則正しい繰り返し模様を複数重ねたときに、それらの周期のズレによって発生します。

印刷物をルーペでよく見ると、基本的に網点が一定のパターンで整列しています。その網点同士が干渉し発生するので、「干渉縞」ともいわれます。


最近よくあるのが、チラシや書籍などの写真やグラフ、図などをスキャンして取り込み、それを印刷データの中にレイアウトの一つとして組み込みたいというご依頼です。
一度印刷しているものを取り込むので、スキャンすると印刷物の網点もきれいに読み取ります。その網点と、新しく作成した印刷物の網点が干渉し合い、意図しない模様となって現れるため、制作者が伝えたい部分ではないモアレに目が奪われがちになってしまいます。そうなるとせっかくのデザインが伝えづらくなります。

「印刷したらモアレが出そうだなあ」というのは、画像を見るとだいたい予測がつきます。その場合はお客様に説明し、Photoshopでぼかすなどの処理を施していますが、鮮明な、くっきりとした画像を出すことは至難の業です。
また、一般的なインクジェットプリンタやレーザープリンタで印刷したときには、モアレが出ないこともしばしばあるので、実際にオフセット印刷機で印刷したときにどうなるのかをしっかりと予測し、対策を練ることが重要です。

印刷物を作成する場合、できる限りデジカメで撮影した写真の元データ(jpegなど)を使うこと、モアレになりやすい模様の写真は避けることが大切です。写真の“映え”が印刷物の出来映えを左右するので、重要項目の一つかもしれないですね。

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