株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

ノーカーボン紙とセット糊

伝票製本でノーカーボン紙(感圧紙)を使用する場合、50枚セットや100枚セットを1冊に綴じる方法と、1セットずつバラバラにする方法があります。後者の各セットごとに離れるようにする方法を「セット糊(のり)」といい、専用の糊を使います(通常の伝票製本では、糊・ボンド・水を混ぜ合わせたものを使って綴じる)。

上紙・中紙・下紙、または上紙・下紙を組み合わせて使うことが多く、このセット糊を使用することで紙自体の薬剤が反応して、セットごとにまとまり、下の写真のように1つ1つが離れてくれます。


上紙・中紙・下紙を1つに組み合わせる「丁合」作業後、綴じる側を揃えて積み重ね、糊を刷毛で塗るという工程は普通の糊とまったく同じなのに、セット糊を塗って乾燥させると、1セットごとにきれいに分かれるので、とても不思議な感覚です。

刷毛がいい味を出していますね。↓


 

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