株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

紙の本と電子書籍

とある美容院での待ち時間に、「好きなものを読んでいいですよ」とタブレット端末を手渡されました。美容院に必ずあると思っていた、紙の雑誌がなかったことに対して、密かにカルチャーショックを受けたことはここだけの秘密です。

一昔前までは、タブレット端末で書籍を読むことなんて想像できませんでした。それが今や当たり前になっているので、技術の進歩は驚くほど速いスピードで進んでいると感じています。

地域によって差があると思いますが、下関近辺ではいわゆる「町の本屋さん」が少なくなってしまったこともあって、「本屋に行く=ちょっとおでかけ」のように感じてしまいます。それだけ紙の本が身近に感じられなくなり、どちらかというと「スマホでユーチューブを観る」とか「スマホでマンガを読む」という方が身近になっているのかもしれません。

紙の本(書籍)と電子書籍は、それぞれにメリットとデメリットがありますが、印刷・製本に携わっている私たちからすれば、今一度「紙の本の良さが広がったらなぁ」という願いがあります。1枚ずつ頁をめくって紙の手触りを楽しみ、インキや紙の匂いに懐かしさを感じ、そこから体感的に(ダイレクトに)物語の世界にいざなってくれるのは、紙の本だからこそではないでしょうか。

お気に入りの本を本棚に並べたときには、インテリアにもなりますよね。それにしても、近所に個性的なおもしろい本屋さんができないものかと願っています。

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